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第48章 永遠

　兵曹参判が肩をすくめた。



「悪いが、そういうことで、そなたに生きて貰っていては困るのだ。だが、このまま殺すには勿体ない。元々、あっさりと殺してやるつもりはなかった。殿下でなくとも、このみずみずしさ、美しさにはそそられる。今宵、儂の伽を務めて未来を読んでみよ。殺すのは、その後でも遅くはない」



　男は来たときと同様、大股でまた出ていった。眼前で扉が閉まり、明華はその場にへなへなとくずおれた。