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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠

満月から数えて七日目の月は、見事なほどの黄金色に輝いていた。熟練した職人が丹精こめて細工した宝飾品のようでもある。子どもの頃に読んだ西洋の童話には、金で作られたお皿があると書かれていたけれど、まさに、今夜の月は本に登場した純金の大皿に見えた。
空が澄み渡っているせいか、月の表面には細やかな文様が見える。金皿を金槌で打ったかのような槌目が美しく、そういえば、あの独特の模様が月に棲むうさぎに見えることから、月には真白(ましろ)なうさぎがいるーと、いにしえから語り継がれているのだと思い出す。
空が澄み渡っているせいか、月の表面には細やかな文様が見える。金皿を金槌で打ったかのような槌目が美しく、そういえば、あの独特の模様が月に棲むうさぎに見えることから、月には真白(ましろ)なうさぎがいるーと、いにしえから語り継がれているのだと思い出す。

