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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
「そなたが考えているより、朝鮮の臣下たちは、そなたの懐妊をすんなりと受け入れている。ここからは、そなた次第だ」
物問いたげな明華のまなざしに、宜佑がはっきりと告げた。
「先刻、俺は母親が誰であろうが、臣下どもは頭に無いと言った。さりながら、いつまでも、そういうわけにはゆかんというのは、賢いそなたなら理解できるはずだ。今はまだ懐妊の事実が与える歓びの方が大きいから、それで済む。しかし、ほとほりが冷めてくれば、生まれてくる子の出自が取り沙汰されるようになる」
物問いたげな明華のまなざしに、宜佑がはっきりと告げた。
「先刻、俺は母親が誰であろうが、臣下どもは頭に無いと言った。さりながら、いつまでも、そういうわけにはゆかんというのは、賢いそなたなら理解できるはずだ。今はまだ懐妊の事実が与える歓びの方が大きいから、それで済む。しかし、ほとほりが冷めてくれば、生まれてくる子の出自が取り沙汰されるようになる」