パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第48章 永遠

　癒やしの術を駆使してヨンを治療すると決めたあの時、明華は最悪の事態を覚悟していた。健康に何ら問題がないときでさえ、術を使うのは術者にとっては相応の負担になるものだ。ましてや身重であれば、術を使うことでどのような事態が起こるか予測はまったくつかなかった。




　しかも明華は力加減をするつもりは最初からなかった。自らの持てる能力以上を使い果たしてでも、最愛の男を救うつもりで挑んだのだ。まさに、決死の覚悟だった。