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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
 今、こうして彼の世にも認められた妻として再び四阿で彼と二人きりで過ごせるなんて夢のようだ。



 四阿の手前で、沈尚宮は止まった。一礼して見送る沈尚宮に軽く頷き、明華は一人で四阿に入る。



 四阿の入り口前には、今を盛りと白萩の花が咲いている。細やかな花がついた枝は重たげに地面にしだれている。
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