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第48章 永遠

　鶏肉屋は明華にとっては、父親のような存在であった。気の強い女房に先立たれて以来、すっかり萎れて閉じこもりがちであったけれど、最近はまた少しずつ以前のように商いにも出るようになったとマンドクから聞いている。




　そう、今、やっと気づいた。





　愛する男の傍にいることに、特別な理由は必要ない。最も大切なのは、明華が彼を愛しているかどうかということ、ただそれだけ。