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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
「この石を見た時、真っ先に思い出したのはそなただ。明華は、妖艶な花のようでありながら、時には少女のようでもある」



 ヨンの漆黒の瞳に見慣れた熱が宿る。


 明華が小さな声で言った。


「既に藍玉の指輪を頂きました」



 自らの左手を彼の前に掲げて、藍玉の指輪を見せる。彼の指にもお揃いの指輪が填まっていた。
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