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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第2章 幕開け
 その朝、ソファは例の飯屋にいた。どこにでも見かける飯屋と同じで、この店も大きな露台があり、客は三々五々、思い思いの場所に陣取っている。




 まだ朝早い時刻とて、昼間は客でごった返す露台にも数人の客がいるだけだ。殆どが宿泊客である。
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