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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第7章 真実
ー断れば、王子さまの御身がどうなっても良いと?



 息子の生命を楯に取られては、逆らいようもない。彼女は泣く泣く子どもを手放した。



 王はひっそりと言った。




「俺は五歳だった」
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