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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第4章 逆らえない恋心
美奈恵の話に剛史もいちいち頷きながら、並んで歩く。こうしていれば、傍目には仲睦まじい夫婦か恋人に見えるのだろうか。ふっとそんなことを思い、美奈恵は慌てた。
―馬鹿ね、何を考えているの。剛史と私はただの幼なじみじゃないの。
三十三間堂の次は智積院を訪ねた。智積院は国宝の襖絵が知られている。見かけによらず(と言ったら、剛史には失礼だと怒られた)歴史や古美術に興味のあるらしい剛史は随分と熱心に見学していた。ここで少し時間を取り、出てきたときには既にお昼は過ぎていた。
―馬鹿ね、何を考えているの。剛史と私はただの幼なじみじゃないの。
三十三間堂の次は智積院を訪ねた。智積院は国宝の襖絵が知られている。見かけによらず(と言ったら、剛史には失礼だと怒られた)歴史や古美術に興味のあるらしい剛史は随分と熱心に見学していた。ここで少し時間を取り、出てきたときには既にお昼は過ぎていた。