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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第4章 逆らえない恋心
剛史がそこで思い出したようにくすくすと笑った。
「谷山はお前のことを好きだったんだ」
「えー、まさか。それはないでしょ」
「いや、もう十年近く、いや八年くらい前になるかな。あいつと偶然、ばったりと新京極で出くわしちまってさ。あいつも大学に入ってね、かなり羽目外してたようだけど、俺の勤務先の近くの飲み屋で少し一緒に呑んだんだ。その時、あいつが何かそんなようなことを言ってたよ。美奈に惚れてたから、お前が俺ばかり庇うのが面白くなかったとか」
「谷山はお前のことを好きだったんだ」
「えー、まさか。それはないでしょ」
「いや、もう十年近く、いや八年くらい前になるかな。あいつと偶然、ばったりと新京極で出くわしちまってさ。あいつも大学に入ってね、かなり羽目外してたようだけど、俺の勤務先の近くの飲み屋で少し一緒に呑んだんだ。その時、あいつが何かそんなようなことを言ってたよ。美奈に惚れてたから、お前が俺ばかり庇うのが面白くなかったとか」