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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~
剛史が拘らないというのなら、別に自分がそこまで気にする必要もない。美奈恵は頷くと、バスローブ姿で剛史の隣に少し距離を置いて座った。大原のホテルは二室あったが、ここは一室だけだ。
入り口近くにクローゼットがあり、次いでダブルベッド、奥がちょっとした応接コーナーになっており、テレビとテーブル、ソファがそれぞれ一つずつ配置されている。更にそこからは大きく取られた窓ガラス越しに京都の夜景がはるかに臨めた。