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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~
あの日、二十二年前、苛められて泣いていた小さな男の子、あの子が自分の運命の男だったなんて、考えたこともなかった。去っていった婚約者がずっと運命の相手だと信じ込んでいたのに、実は身近にその人はいたのだ。
♪儚いものへの 憧れだけで
すぐ目の前にあることを忘れてた
なぜにもっと素直になれなかったのだろう
君にまで
例えば君がいるだけで心が強くなれること
何よりも大切なものを気づかせてくれたね
その男の子に貰った小さなオルゴールは今もずっと私の宝物。そう、君(あなた)がいるだけで、私は強くなれる。これからはもう一人じゃない。私は君と生きていくから。