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悪魔から愛されて
第25章 あなたを愛してる
入院から2週間後…
私は退院することが出来た。
車に跳ね飛ばされたが、奇跡的に骨折もなく、後遺症もなかった。
久しぶりに病院から外に出ると、太陽が眩しく、風が心地よい…
当たり前の毎日が、今はすごく尊いと感じる…
世界が輝いて見える…
病院の入り口には、圭吾が迎えに来てくれていた。
バラの花束を用意して立っている…
…バラの花束を持つ圭吾は、とてもカッコよく絵になる…
看護師や周りの女性たちの注目を集めている。
「…恵美…退院おめでとう…」
圭吾からバラの花束と、優しいキス…
「圭吾…カッコ良すぎるよ…」
「…そう?」
「…うん。」
「惚れたか…?」
「もちろん!」
私は圭吾の首に腕をまわして飛びついた。
驚いてよろけるが、すぐに抱きしめてくれる…。
「恵美、家に帰ろうか…」
「…うん。」
もう会えないと思った…
でも、最後に会いたかったのは…
圭吾…貴方だった…
久しぶりの圭吾の助手席…少し恥ずかしい感じがする…
思わずニヤニヤしてしてしまう…
「…恵美、どうした?」
「な…なんでも…ないよ…」
焦る私を見て、圭吾はクスッと笑う…
…ニヤニヤしてたの見られてた…