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悪魔から愛されて
第26章 気になる過去
私はこの先の話を聞くのが、怖かった…
手が冷たくなり、震えている…
「その事実を知った彼女は…大きな衝撃を受けてしまった…
僕の所為かも知れない…」
「…彼女は…どうされたのですか…」
「自ら…命を絶ってしまったんだ…」
「…う…噓でしょ…そんな…」
「最後の言葉は…君と龍崎が幸せになって欲しいと言ったんだ…」
…そんな…私の所為だ…
…私が…彼女を…殺してしまったんだ…
涙が溢れて止まらない…
何も知らなかった…
そんな過去があったなんて…
「…早乙女さん…私はどうしたら…良いのですか…
…私の所為で…私の…」
「恵美ちゃん…彼女の最後の言葉を忘れないで…
自分の命に代えても、龍崎と君を幸せにしたかったんだよ…」
「…早乙女さん…」