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不倫研究サークル
第9章 ハプニング
脱衣所に入ると、陽菜は何の躊躇いもなく服を脱ぎ始めた。

「ちょっ! 陽菜、ここで脱ぐのか?」

「そうよ、だって、ここが脱衣所でしょ? どこで脱ぐつもり」

(陽菜のヤツ、本気だ。 本気で混浴するつもりだ!)

僕は、陽菜がまた僕をからかっているものだと思っていたが、どうやら本気で一緒にお風呂に入るつもりだ。

もう、逃げ出すわけにもいかない。

僕は覚悟を決めた。

「そうか、僕は先に入ってるぞ!」

 服を、猛ダッシュで脱ぎ、脱衣かごに無造作に放り込むと、僕はタオルで股間を隠して浴室へと逃げ込んだ。

そして、そのまま湯舟へダイブする。

バシャ~、と湯面がゆれ、お湯が湯舟からあふれ出した。



暫くすると、陽菜が入ってきた。

「もう~、圭ったら、脱いだ服を畳みなさいよ。
よけいな仕事が増えたじゃない」

「お、おう……、スマン」

僕は、入り口に背を向けて湯舟に入ったまま、答えた。

「圭……、ワタシも入って良い?」

「お、おう……」

「ハズカシイから、あまり見てほしくないけど」

(恥ずかしいなら混浴なんてするんじゃありませーーーん!)


「ちゃんと、こっちを」

「見て」


ゴクリ

僕は喉を鳴らした。


「お、おう……」


恐る恐る、ふりむくと……、

陽菜はバスタオルを身体に巻いていた。

ホッ、と胸をなでおろす。


(そ、そうだよな。さすがにタオルを巻いて入るだろ、テレビの温泉番組でも女子アナがやっている)

僕が安心したのもつかの間。

「あ、タオルが濡れちゃう」

そう言うと、陽菜は身体に巻いているタオルを解いた。


(ちょっ!やめなさーーーーーい!)




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