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不倫研究サークル
第2章 人妻の誘惑
席に戻り、菜美恵を観察するが、 確かにどこかつまらなそうだ。

僕は、思いきって声をかけてみた。

「あの・・・・・・。何か飲み物を頼みましょうか?」
これだけ言うのに心臓がドキドキする。

「ありがとう、それじゃあ・・・・・・『ファジーネーブル』をオーダーしてくれる?」

僕は、直ぐに席に設置してある端末を操作してファジーネーブルを二つ注文した。

オーダーが届くと、菜美恵は意外そうな顔をした。

「あれ、森岡君は未成年だからお酒は飲まないんじゃなかったの?」

「はい、でも、生田さんだけ飲ませるのは悪いかな・・・・・・なんて」

自分でもびっくりするくらい言葉がスムーズに出た!
 
僕は、席に着く前に、いかにして菜美恵に『この場が苦手だ』と言わせるか、シミュレーションしてきた。
そのシナリオに沿って行動して、用意したセリフを言っているに過ぎない。

だが、スムーズに入れたことで益々自信が湧いてきた。

「ウフフ、無理しちゃって、可愛いのね」

彼女は、僕を見つめながらカクテルを口に運ぶ。
僕は、ここで自分が書いたシナリオ通りに、カクテルを一気に飲み干した。

「これって、ジュースみたいですね、これなら僕も飲めます」

「ちょ、ちょっと、大丈夫? 初めてお酒を飲むんでしょ? 軽いと言ってもアルコールが入っているのよ」

「平気です、生田さんに楽しんでもらいたいんです。僕がシラフじゃ白けるでしょ」




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