この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不倫研究サークル
第14章 愛莉
GWも過ぎた五月の半ば、小梢と別れてから一年になろうかとしていた。

僕は、相変わらず多忙を極めていた。その日も、カテマッチの運営の仕事の後に綾乃を抱き、自分の部屋へ帰り着いたのは午後十一時頃だった。

普段なら綾乃のマンションに泊まるのだが、最近、性に目覚めた綾乃の欲求が凄まじく、夜も寝かせてくれないため、言い訳を作って自宅に戻ってきたのだ。

それに、佳那、愛莉との関係も続いており、僕は疲弊していた。

駅から重い足を引きずり、ようやくアパートへたどり着く。

僕の部屋は二階にある。階段を上っていくと、部屋の前にうずくまっている人影を見つけた。

(愛莉?)

人影は、愛莉だった。

「愛莉、どうしたの、こんなところで?」

「あ、圭。 やっと帰ってきた」

見上げる愛莉の顔を見て、僕は凍り付いた。

「どうしたの? その顔。 腫れてるじゃない」

「うん……、ちょっと……」

「連絡くれれば良かったのに、いつから待ってたの?」

「スマホ、壊れちゃって……」

よく見ると、服も乱れている。一体何があったのだろうか? 僕は、ひとまず愛莉を部屋へ招き入れた。

「冷やさなきゃ、ちょっと見せて」

愛莉の顔は、目の下辺りが少し紫に腫れて、口も切っているようだった。
すぐさま、濡れたタオルで冷やしてやる。

「痛っ……」

愛莉は、辛そうに顔を歪めた。

「何があったの? 誰かに襲われたの?」

僕は、心配の余り、矢継ぎ早に質問を投げかけるが、愛莉は他人事のように涼しい顔をしている。

それに……、目が冷たい。


「カレシに殴られたんだ……」

「え? どうして?」


「浮気が、バレちゃった 笑」

浮気、つまり僕との関係が知られてしまったという事か。しかし、女の子に暴力を振るうなんて、僕にはとても容認できなかった。

「だとしても、暴力なんて絶対に許せない! 警察に行こう!」

「ちょっと、落ち着いてよ。 圭」

愛莉は、大げさだと言わんばかりに、呆れた顔をする。

「わたしが悪いんだしさ、こんな怪我、直ぐに治っちゃうよ。
だから、大事にしないで」

「分かったよ」

とは言ったものの、僕の腹の虫はおさまらない。愛梨のカレシに激しい怒りをお覚えた。




/200ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ