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不倫研究サークル
第3章 初めてのカノジョは美少女
「森岡君、君にも心当たりがあるんじゃないか?」

確かに、僕は恋愛の仕方を知らない。

僕は恋人なんてできたこともなく、東京で彼女を作りたくて長谷田に進学したのだ。

「僕はね、森岡君。 どうして日本人は恋愛が下手になったんだろう? て思うんだよ」

「そう言えば、結婚しない人や、子供を作らない人が増えて社会問題になってますね」


「でも、その一方で、不倫して複数の相手とセックスを繰り返している人もいる」

「はあ……」

「僕はね、この差は何なんだろう? て思っている。
そして、そのカギは、昨日会った人妻たちが持っているのかな、と思っている」


「僕も、いつか恋愛が自然にできるようになりますかね?」

「ああ、そのためのレッスンだよ、人との出会いは。 だから、出会いを粗末にしちゃいけない」

「はい……」

そうは言われても、まだ僕には実感がなかった。


「そうだ、森岡君。君ってバイトは決まったの?」

「いえ、まだ、これから探すところです」

「だったら、僕にあてがあるんだ、行ってみないか?」

「はあ……、どんなバイトですか?」

「家庭教師さ。 長谷田の学生は人気があるんだよ。
放課後、一緒に登録に行こう」

何はともあれ、バイト先が確保できるのはありがたい。
僕は岸本と約束して、自分の講義がある教室へと向かった。




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