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不倫研究サークル
第6章 一触即発
「ええ!?
なんでデートの行き先が大学なのよ?」

陽菜は明らかに不満の表情を見せる。

「いま、オープンキャンパスをやってるんだ。陽菜の大学受験はまだ先だけど、大学がどんなところか見ておくのは悪くないと思うよ」

「え~~、わたし、もっとデートらしいことしたいよ、例えばラブホとか」

「ぶーーーーー! な、何を言ってるんだ! そんな事できる訳ないだろ!」

「あはは、冗談だよ。圭って単純なんだから 笑」

むむー、JCにからかわれる僕って、何なのだろう? これじゃ小梢に『坊や』扱いされるわけだ。

「別に嫌なら無理していかなくても良いけどな」

「ん~~、不満がないかと言えば嘘になるけど、せっかく圭が誘ってくれたんだし、行ってあげる」


なぜか上から目線の陽菜。


「よし、そうと決まったら勉強に集中しよう」

「あのね、集中してなかったのは、圭じゃなかったの?」

そうだ、小梢の事を考えて勉強に集中してなかったのは僕だ。

「そうだったね、ゴメン」

「ねえ、カノジョと何があったの?」

「陽菜には関係のない事だ」

まさか、フラれたなんて言える訳がない。ここは、なんとしてもはぐらかす必要がある。

「ま、ワタシとしては二人の仲が悪くなるのは歓迎だけどね~」

それが仲が悪いとも言えず、それがまた不思議な状態でもあるのだよ。
とも言えない。


小梢の真意が、僕には全く分からなかった。




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