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体育倉庫のハイエナ
第20章 20
 そして奈津子は、今まで通り必死でペニスに吸い付きながら、なおかつ必死で、頭を前後に揺らして、懸命に唇を肉茎に擦り付けた。

 その際、奈津子は、レンヤのペニスを唇で扱きながら、

「ふむぅぅぅん!ふむうぅ!ふむうぅぅッッ!」

 と、嗚咽とも悶絶とも判断出来ない声を、膨らんだ小鼻から漏らし続けていたけど、それは僕に耳には、

――出してッ!レンヤ先輩の熱いザーメン、私の口の中にブチまけてッ!――

と懇願しているように聞こえた。

 もしそうだとしたら、奈津子の懇願は聞き入れられたことになる。

 奈津子が献身的な唇の摩擦をペニスに繰り出して束の間の後、レンヤは奈津子の口内に、大量のザーメンを放出した。

 レンヤが、僕が羨ましく思えるほど心地良さそうな吐息を一つ、吐き出して、それからゆっくりと腰を引き下げる。

 欲望が充足されて、いささかなりとも勃起の治まった、それでも依然として十分な迫力に満ちたレンヤのペニスが、奈津子の口の中から現れた。

 一方の奈津子は、激しい運動で乱れた呼吸が治まらないうちに、射精したばかりのレンヤの顔を見上げた。

 見上げて、ニッコリと微笑んだ刹那のことだった。

 その微笑みを湛えた唇から、たった今レンヤが出した白いザーメンが、滝のように溢れ出して下唇の上を流れた。

 それはやがて奈津子の顎を伝って、その先からポタポタと滴り落ちる。

 勢いよく、体育倉庫のドアが開いたのは、その次の瞬間だった。
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