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体育倉庫のハイエナ
第21章 21
時に奈津子は――長いこと僕とマサムネの存在を忘れ、大好きなレンヤとの二人の世界に没頭していたけど――マモルとヒデアキの登場は無視出来なかった。
呆然とした顔つきで、二人を眺める。
そんな奈津子を尻目に、マモルとヒデアキは体育倉庫に足を踏み入れるや否や、そうすることが当然のように制服と下着を脱いで、あっという間に全裸になった。
然る間に、長く傍観者の位置にいたマサムネも立ち上がった。
マサムネを真ん中にして、三人はマットを前に横一列に並んだ。
目の前で正座している奈津子を一様に見下ろし、ニタニタと笑う。
しかし奈津子はまだ、展開されつつある事態を、上手く呑み込めていないようだ。
狐に包まれたような顔でなおも、三人の顔を眺めている。
やがて奈津子の背後に立っているレンヤが、三人に向かって言い放った。
「お前ら、俺の大好きな奈津子“ちゃん”、タップリ可愛がってやってくれよ…」
先ほどまでは“奈津子”と、呼び捨てだった筈が、再び“ちゃん”付けに変わっている――それはレンヤの中で、奈津子との関係が変化したことを示していた。
呆然とした顔つきで、二人を眺める。
そんな奈津子を尻目に、マモルとヒデアキは体育倉庫に足を踏み入れるや否や、そうすることが当然のように制服と下着を脱いで、あっという間に全裸になった。
然る間に、長く傍観者の位置にいたマサムネも立ち上がった。
マサムネを真ん中にして、三人はマットを前に横一列に並んだ。
目の前で正座している奈津子を一様に見下ろし、ニタニタと笑う。
しかし奈津子はまだ、展開されつつある事態を、上手く呑み込めていないようだ。
狐に包まれたような顔でなおも、三人の顔を眺めている。
やがて奈津子の背後に立っているレンヤが、三人に向かって言い放った。
「お前ら、俺の大好きな奈津子“ちゃん”、タップリ可愛がってやってくれよ…」
先ほどまでは“奈津子”と、呼び捨てだった筈が、再び“ちゃん”付けに変わっている――それはレンヤの中で、奈津子との関係が変化したことを示していた。