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第1章 姉の親友で筆おろし

えっ、美沙さん？

女性客の顔を見た翔子はドキドキから心臓バクバク状態に変わる。

女性客は2つ年上の姉の優花と高校も大学も同じ同級生の相沢美沙だった。

翔子も何度も会っているから、間違いない。

「あら、可愛い男の娘さんね、お名前は？」

翔子の隣に座った美沙が声をかけてくるが、翔子は返事できない。

「翔子ちゃんよ、可愛いでしょう？ うちのお客さん達に大人気なのよ」

パニック状態の翔子に代わってエリカが答える。