この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第4章 【3LDK】

一瞬緊張が走る。

彼がわたしを『ちゃん』付けで呼ぶときは、いつも注意を促す時だった。
何かまずいことをしてしまったのだろうか…

「これからは君の家だからね」

その言葉にはっとさせられる。

そうか…。住み込みなのだから、ここは彼らの住まいであると同時に、わたしの住まいでもあるのだ。
…なんだか、変な感じ。わたしには分不相応にしか感じられないこの部屋で、暮らすなんて。


「ここは、俺の部屋。向かいは流星の部屋」

廊下を進みながら、麗さまはひとつひとつ説明してくれた。
玄関からすぐの、向かい合う2つのドアは『彼ら』の自室。
どちらの部屋も物が少なく、生活感の無さが相成って、とにかく広く感じられた。

そこから更に廊下を進み、収納や、トイレ、我が家の3倍はありそうな洗面所、浴室と続き、廊下のつき当りへ。
ドアを開けると、そこは恐らくLDKと呼ばれる空間。
入ってすぐの左手には、ピカピカの対面式キッチンと、その正面に置かれたダイニングテーブル。
右手には、向かい合う2人掛けのソファの間にローテーブルが置かれたスペース。壁際にはとてつもなく大きな薄型のTVが置いてあった。

…どうしてこう、何もかも広くて大きいのか。
いくらわたしの住まいでもあるとはいえ、今までの自分の置かれていた環境とのあまりのギャップに、軽く眩暈を覚え始めていた。




「──で、ここが未結の部屋」
「…!わたしの、部屋…?」

最後に辿り着いたのは、一旦廊下に戻ったすぐ脇のドア。開かれた向こうには、居心地のいい空間が広がっていた。

広さ的には、彼らの部屋の…3分の1くらい?か。廊下と同じ配色の内装に、正面にはレースカーテンのかかった、大きな窓。その窓の方を頭にして置かれた、シングルサイズのベッド。
反対側の壁際には、引き出しが3段ついた背の低いチェストが2つ横並びになって、その上にはノートパソコンまで置かれている。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ