この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.
第8章 【男と暮らすということ】

「未結ー」
「あ…、はいっ!」

時刻は午後九時近く。我が家は今、流星さまとわたしの二人だけ。夕食も終え、後片付けも明日の朝食の下拵えも済んだ頃だった。

廊下から呼び声が聞こえたかと思うと、流星さまがひょっこりと台所に顔を覗かせた。

「風呂できてる?」
「あ…はい、お入り頂けます」
「じゃ、行くぞ」
「え?……えっ?」

短いやり取りのあと有無を言わさず手を引かれ、辿り着いたのは洗面所。彼はドアを開け、すぐ脇のスイッチに触れ明かりをつけた。
一瞬で照らし出される室内。壁に始まり、家具も家電もすべて白で統一されているため、余計にまぶしく感じられる。

廊下から入って右手が浴室に続く引き戸。左手にはシンプルな手洗い場が設置された、広い洗面台。そのまま何も置かれていないメイクスペースと続き、壁には室内全体が映り込みそうな大きな鏡が貼られている。
そして隅には、最近仲良く(?)なってきたドラム式の洗濯機。

もはや見慣れた光景だ。普段と違うのは、彼とわたしのふたりが居ることか…。

「え"!?」

彼は何の前触れもなく、着ていた部屋着をさっさと脱ぎ始めた。咄嗟に顔を逸らしたけど、その先にはありのままを写し出す鏡。全く意味がなかった…。

「あ、あのっ、なんっ、何のご用でしょうか?!」

せめてもと目だけは閉じ、わたしが連れて来られた理由を叫ぶように尋ねた。シャンプーもリンスもボディソープも、補充するにはまだ早いと思ったけど…。

「は?一緒に入んだよ。決まってんだろ」
「…えっ」
「先入ってるから」

さも当然、といった口調でいい放った彼の姿は、わたしが顔を向けるとほぼ同時に浴室に消えた。

磨りガラスの向こうから、シャワーの音がし始める。…この引き戸の先にいる流星さまは、正真正銘の、裸。…だよね。お風呂なんだから当たり前だけど。
いやちょっと待って。……ふろ?フロ?お風呂!?

……わたしも裸になるってことだよね?!

あまりに突然の展開に頭も体も着いていかず、しばらく立ちすくんでしまった。
/404ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ