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悪魔と天使とお嬢様
第1章 突然変わる日常


「恵美様、先ずはお屋敷の中をご案内致します。」


そう言いながら、龍崎が私の右手をとり、エスコートしてくれる。
スマートで無駄のない動きに、思わずうっとりしそうだ…


案内されるお屋敷はかなり広く、迷子になりそうだった。
それぞれの部屋に置かれた装飾品は、分らない私が見ても一流品なのは解かった。


案内されている間に、歳が近いのではないかと思われるメイドさん?や執事の方々とすれ違った。

このお屋敷には何人の使用人の方々がいるのだろう…と思ってしまう。

ただ、龍崎と早乙女はその中でも特別なのか、挨拶する皆が緊張しているように見えた。


この二人は不思議なオーラがあるように感じる。
最初に見たときも思ったが、何故か異世界の美しさがあるように思う…


庭の案内は、早乙女が説明を始めた。

早乙女は足元が悪いところなどでは、優しく手を差し伸べてくれる。
お姫様になった気持ちにさせてくれた。

ここのお庭は、ヨーロピアンテイストのエリアと日本庭園のエリアがあるようだ。
あまりの広さに、軽くピクニック気分になりそうだった。


部屋に戻ると、美味しい紅茶とお菓子が用意されている。

嬉しいが、慣れないせいか何故か恐いとさえ思ってしまう…






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