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悪魔と天使とお嬢様
第1章 突然変わる日常

ディナーの為の着替えが終わったころには、心身ともに疲労していた…


ディナーの席に着くと、先程の品の良い女性が私の目の前に座り微笑んだ。
私の本当の母親だ…。

その母は、優しい笑みを浮かべて私を見た。

「恵美さん、少しは落ち着いたかしら…」

「…は…はい…」

「これからいろいろと、今後のことを相談しないとね…」

母はゆっくりと優しい口調で話し始めた。

不思議にその声は何故か懐かしい感じがしてきた。


「まずは…恵美さんの学校の事ね…」
「…はい。」
「まだ高校生活が少し残っているわよね?ここから通ってもらえないかしら…もちろん龍崎か早乙女に送らせるわ…」


私は学校に行かれることが、とても嬉しかった。

「あ…ありがとうございます。」

「それから…春から大学生よね?それもここから通ってもらえる?」

「え…良いのですか?大学行っても…」

母は微笑んで頷いた。

「それから…お父様は来週中にアメリカから戻られます。貴女に会えることをとても楽しみにしているわ…」


「そして最後に…龍崎と早乙女のことは…私から話すより、本人たちから聞いて欲しいの…とても大切なお話があるの…」

「------っえ?なぜ教えてくださらないのですか?」

母は微笑むだけで、そのことについてはそれ以上何も教えてはくれなかった。


“---学校に行けるんだ---よかった---”


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