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悪魔と天使とお嬢様
第2章 美形二人の秘密
顔が真っ赤で気まずい私は、車から外を見ていた。
何気なく道路の横にあるビルを見ていた時だった。
「-----------------あ----あぶ---危ない!!」
私は思わず大きな声で叫んだ。
ビルの高い所から子供が乗り出していて、今にも落ちそうだった。
「…どうなさいましたか?」
龍崎と早乙女が同時に見上げたその時!!
子供が滑って落ちる所だった…
二人は車から飛び出すと…
背中からそれぞれ黒と白の羽が出て飛び上がった…
「-------------------------------っえええ」
一瞬の出来事で目の錯覚かと思ったが…
子供を抱えて降りてきた二人には羽が付いている。
龍崎は黒く艶のある美しい羽。
早乙女は純白の華麗な羽
「---う------う------うそ------だよね-----!!-」
私が腰を抜かすほど驚いているのに対して、二人はもう何もなかったかのように車に戻って来た。