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Q 強制受精で生まれる私
第3章 1.5度目
「もう辺りは真っ暗ですし、今日は泊まっていかれた方がよろしいと思います。私が備品置き場として借りているアパートが一部屋ありますので、そこまで行きましょう。」

 先生はそう言って私に手を差し伸べるが、私はすかさずその汚わらしい手を払いのける。

「ふざけないで!! 誰が強姦魔のあなたなんかと!! 今から警察に行って突き出してやる!!」

 この格好を見せてレイプされたと言えば、確実に警察は動いてくれる。この男を逮捕してくれる自信が私にはあった。が、先生は狼狽えることはなく、いつもと変わらず爽やかに笑うだけだった。

「そうなさりたいのであれば、構いませんよ。この職業柄、いつ訴えられて逮捕されてもおかしくないですし、覚悟はできてます。ただ、そんな恥ずかしい格好で出歩くつもりですか。」

 そう言われ、自分の格好を滲む視界で見直す。ブラウスもスカートも淫らに乱れており、僅かに色が違う大小様々なシミにより模様付けされており、端から見れば犯されたことは一目瞭然だった。これに加えて風を直に感じる陰部から垂れ落ちる冷たい精液が、太腿を開けるのをためらわせる。とても人前に出れる状態ではなかった。

「それにスマホもないくせに、どうやってこの夜道から警察署まで向かうのですか。そもそも、ここがどこだか分からないんじゃありませんか。記憶を失ってるわけですし。」

 きっとこの男がどこかに隠し持っている、もしくは捨てられたのだとは思うけど、確かにスマホはおろか財布すらなかった。先生の口振りから辺りには灯りも何もなく、警察署からも遠い位置にこの病院があることが伺えた。

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