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Q 強制受精で生まれる私
第1章 0度目
 やっぱり、ここまで何も思い出せないのはおかしい。変な話だが、本当にここ数分で記憶喪失になってしまったんだ。耳障りな人だけど、今頼れるのはこの人しかいない。今からでもこの先生にしっかり説明して、然るべき病院を紹介してもらおう。よし…

「あ、あの。先生。何度も言ってますけど私ー」
「ふむ、大体分かりましたよ。」

 記憶がないんです。と言おうとした矢先に、先生のはつらつとした声に遮られてしまった。今までの問いで一体何が分かったというのだろう。

「正直に申し上げますと、問診からでは何も分かりませんでした。しかし、どういう形であれ当院に来られた方はご自身では解決できなくて困っていることは事実です。」

「いや、それより、私記憶が戻らないー」
「でも、心配御無用です。当院、といっても私しかいませんが、長年の経験による不妊治療には自身があります。必ずや、浜園さんにもご懐妊頂けると思います。」

「そんなことはどうでもいいんです。それより病院の紹介をー」
「私が最後まで責任を持ってサポートさせて頂きます。早速治療を始めましょう。」

 …頭おかしいんじゃないだろうか、この医者。ただでさえ気だるいのに、さっきから治療、治療って。もう禅門答にはうんざり!!

「あなたねぇ、さっきからいい加減にしなさっ!!」

    
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