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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第5章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠
「そんなことを言ったって、紗英子は知り合ったときから、全然変わってないじゃないか。見かけによらず、お喋りで賑やかで。俺は最初にお前を見た時、今時、珍しいくらい大人しくて控えめな子だと思ったんだ。こんな女の子らしい女の子って良いなって」
当時の心境なんて、初めて聞かされる。紗英子はまるで自分も十代の昔の戻ったかのように頬を染めた。
「でも、ちょっと見には大人しいタイプに見えるけど、実はそうでもなくて内に強さと情熱を秘めた子だって、すぐに判ったけどな」
「何よ、それって、あまり褒められた気がしないんだけど?」
紗英子が軽く睨むのに、直輝は愉快そうに声を上げて笑った。
「そうか? 俺は別にけなしてるつもりもないんだが。単に思ってることを言ってるだけだよ、まあ、褒め言葉と受け取って欲しいところだ」
当時の心境なんて、初めて聞かされる。紗英子はまるで自分も十代の昔の戻ったかのように頬を染めた。
「でも、ちょっと見には大人しいタイプに見えるけど、実はそうでもなくて内に強さと情熱を秘めた子だって、すぐに判ったけどな」
「何よ、それって、あまり褒められた気がしないんだけど?」
紗英子が軽く睨むのに、直輝は愉快そうに声を上げて笑った。
「そうか? 俺は別にけなしてるつもりもないんだが。単に思ってることを言ってるだけだよ、まあ、褒め言葉と受け取って欲しいところだ」