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Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第11章 ♦RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦
「もちろん、全くないと言えば、嘘になる。だけど、基本的には有喜菜のせいじゃない。今度のことで、俺は紗英子に対して、もう一緒にやっていく気持ちが持てなくなった。子どものこと、他の諸々のこと。何に対しても、俺とあいつは考え方、受け止め方が違いすぎる」
 直輝の顔が歪んだ。
「俺がもっと早くに気づいていれば、あいつを不幸にすることもなかったし、お前にも辛い想いをさせることもなかった」
「―直輝」
 有喜菜はかける言葉もなく、ただ黙り込んで直輝を見つめた。
「俺はつくづく馬鹿な男だよ。二十四年前に、その事実に気づいていれば、ここまで糸がもつれることはなかったのに。考えてみれば、紗英子も含めて俺たちは出発点を間違えてしまったんだろうな」
「間違った道を歩いて、今、やっとその誤りに気づいたっていうこと?」
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