この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第12章 ♦予知夢~黒い霧~♦
「三日前にクリニックで健診を受けたときは、何も問題はなかったのよ? 赤ちゃんも有喜菜も元気そのものだって言われたのに。なのに、何で、何で、有喜菜がそんなことになっちゃったの?」
 そこで初めて紗英子は自分が取り返しのつかない失態を犯してしまったことを知った。
 一瞬、後ろめたさに視線が泳いだ。夫の顔がまともに見られない。急いで何か取り繕う言葉を探してみたけれど、こんなときに限って、頭はまるで考えることを停止してしまったかのように働かない。
 怖々と顔を上げると、じいっとこちらを見つめている夫と眼が合った。
 短い、けれど一生分にも思える沈黙が二人の間に流れた。その危うさを孕んだ沈黙を破ったのは、直輝の方であった。
「俺はもう、知っている」
「―え?」
 刹那、紗英子は夫の言葉の意味を理解できず、次の瞬間には、心臓がそのまま凍りついてしまうのではないかと思った。
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ