この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神様のくれた赤ん坊~
第12章 ♦予知夢~黒い霧~♦
 顔はこれもまた、ぶかぶかのピンクのニット帽を被らされているので、定かではないけれど、紗英子というよりは直輝に似ているように見えた。特に眼許などは写し取ったように直輝に似ている。大きくなったら、さぞかし綺麗な子になるだろう。
 紗英子がガラス越しの我が子との対面に感慨深く浸っていたその最中、直輝が近づいてきた。彼はただ黙って横に並んで赤ん坊を眺めていた。
 紗英子はある種の期待に満ちた気持ちで夫を振り返り、見上げた。
 これですべてがうまくいく。長い間、欲しいと願っていた我が子を授かり、自分たち夫婦は本来あるべき姿に戻ることができるだろう。
 紗英子は微笑み、明るい希望に満ちたまなざしを夫に向けた。しかし、次の瞬間、直輝の口から出たのは、世にも信じがたい科白だった。
/435ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ