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第9章 MEGANE

富士リビング給湯室


「なーーーーんか野瀬ってくっらいよな？？？(笑)」

若い社員たちが給湯室わきの喫煙所で加熱式煙草をくわえ言う。

「確かに・・・顔が全く分からないし彼女だけ制服謎にパンツだし(笑)」

よく見る社内の噂をする光景だ。

男性社員二人がそんな会話をしていると喫煙室の扉が開き・・・・。

入ってきたのは営業事務の吉原泉30歳。

「お疲れ様でーす。」

吉原泉は見た目中の上位、地味なこの会社にしてはまぁ綺麗な方だった。

「泉ちゃんお疲れ(笑)今日忙しい？？？」

男性社員の一人が聞くと泉は口から煙を吐き出しながら・・・。

「今日OHのしゃっちょーーさんが来るからねぇ～(笑)ちょっとバタついてる(笑)」

そう言って笑った。

社員二人は顔を見合わせて・・・。

「ご案内はやっぱ泉ちゃんやるの？？？(笑)てかなんであの大会社の社長が直々に？？しかもうちみたいな地味な会社に？？？(笑)」

泉は少し考えるような顔をして・・・・。

「なんかしんないけどー、うちの社長がOHの現会長のちょっとした知り合いみたいでさ(笑)次にマットレス変えるときはうちでって言ったらしいよッ」

またもやここにOH会長の釣り仲間が存在。