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イケメンの向こう側♡
第14章 花火
7月終わりの土曜日
私は特にやることもなく自宅でテレビを見ていた。
すると珍しく・・・。
「夏帆今日はどこも行かないの?」
えっ???
後ろから久々聞いたその声。
振り返ると・・・。
姉の沙帆が立っていた。
「お姉ちゃっ・・・久しぶりじゃんッ(笑)」
私がそう言ってソファーに腰かけたまま背もたれに手をかけ言うと・・・。
「久しぶりって・・・(笑)同じ家に住んでるじゃない、夏帆が出かけてばっかりいるから会わないだけよ・・・・」
そう言って私の横に腰かけてきてクッションを抱えた。
「そっか(笑)・・・あのー・・・お姉ちゃんはどこか行かないの?」
そう言うと沙帆は・・・。
「別に出かける人も場所もないし、暑いし・・・(笑)」
そかそか・・・。
「確かに暑いよね・・・(笑)」
他愛もない話だった。
当たり障りない・・・。
なるべく友達とかの話はしないようにしよう・・・そう思った。
だって・・・。
もう忘れてはいると思うけど・・・・。
堂本君のこと聞かれたら嫌だし。