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第31章 全てが変わる

上履きを出し履いていると・・・。

「ねぇねぇ！！さっき見たッ？！沙帆と堂本ーーーー超高級車から出てきたって皆騒いでたよ(笑)ちょっと絵になるーーーーーとか思っちゃったけどぉ―やっぱあの女・・・」

そう言ってきたのはいつも一緒に沙帆に悪口を言ってる澄子。

・・・・・・・。

「沙帆は悪くないのかも・・・もうやめよ・・・・」

そう言った。

澄子は時間が止まったように私を見てきて・・・・。

「なっ・・・なにっ？！どしたのっ？！」

・・・・・・(笑)

この前の堂本・・・結構怖かったし。

「堂本を敵に回す気はないし・・・アイツマジやばい奴だよ(笑)・・・良い意味で・・・」

本当にやばいって思った。

同じ年であの堂々とした口調と姿。

しかも格好いいし・・・あの・・・。

沙帆への気持ち、真っすぐぶれない感じ。

「私もああいう彼氏欲しくなったーーー(笑)」


本音だった。

沙帆が羨ましいって思った。


何で私・・・気付かなかったんだろう。