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月琴~つきのこと~
第2章 第一話【宵の月】 二
 幸か不幸か、下働きの治助とは、殆ど顔を合わせることはない。もし、まともに顔を見たら、普段どおりにふるまえるかどうか判らず、治助に取り縋って泣き出してしまうかもしれない。小文の心は千々に乱れていた。
 歌舞伎はこの頃、庶民の間にも広く浸透しており、南座では近松門左衛門の芝居が上演されていた。特に、この春初演されたばかりの心中物は、京の人々の涙を誘い、連日満員の大盛況であった。上方よりひと足早くに上演された江戸では立ち見席まで人が溢れ返り、観客の転倒騒ぎまで起こったという。
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