パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 予期せぬ再会

拓海の強引さに、萌絵はとうとう折れてしまった。

萌絵としては、仕事を白紙にされることはなんとしても避けたかった。凛子の手前もある。

仕事のキャンセルをちらつかせて、二人で会うことを確約させるなんて、意地の悪い手口だった。

なのに、意地悪をされてときめいてしまうこの気持ちはいったい何なのだろう。

会って話して、きっぱりと関係を断ち切れるのかと言えば、正直なところ自信がない。

またあの頃のように快感の沼へと足を踏み入れてしまいそうで、不安でもあり、むしろそれを期待している萌絵がいる。

断ち切るか、再燃か。萌絵の心は振り子のように大きく揺れ動く。