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咲くのも、散るのも
第2章 花開くとき
ホテルの部屋の大きなガラス窓に、動物のように体を重ね合う二人が映っている。
その向こうにはビル群が、西日を背にそそり立っている。
仕事終わりの夕方、眼下のオフィスからは、人々の群れが流れ出ていることだろう。
萌絵と拓海は、そんな地上の営みから抜け出して、はるか上空で快楽の波に沈み込んでいる。
だれにもこの快感はわかるまい、萌絵と拓海は繋がり合ったまま向きを変え、抱き合う姿勢になった。
もはや二人の瞳の中には、互いの姿以外、何も映らなかった。
その向こうにはビル群が、西日を背にそそり立っている。
仕事終わりの夕方、眼下のオフィスからは、人々の群れが流れ出ていることだろう。
萌絵と拓海は、そんな地上の営みから抜け出して、はるか上空で快楽の波に沈み込んでいる。
だれにもこの快感はわかるまい、萌絵と拓海は繋がり合ったまま向きを変え、抱き合う姿勢になった。
もはや二人の瞳の中には、互いの姿以外、何も映らなかった。