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訪問 パティシエSana
第1章 出会い
 あの男は4階まで一気に階段を昇って、部屋番号を確認する。
 4××号室、表札なし。
 息を整える間もなく呼び鈴を押した。少し伸びる真似をして応答を待つ。
応答がない。時間は午前9時を過ぎたばかりである。
少し間をおいてまた呼び鈴を押す。
 応答がない。
 さらに、呼び鈴を続けて2回押す。
 応答がない。不在か、寝ているか、居留守か。
 やれやれ、よくあることで慣れている、があの男の顔は笑っている。訪問慣れの作り笑いである。覗き穴から見られている可能性がある。
 でも、ドア向こうには気配がない。
 長年の経験で判別して不在と判別した。携帯を取り出して、訪問先に電話をかけると、ドア中から呼び出し音がわずか鳴っているのが聞こえる。 
居る。
 漸く、気が付いて応答をするが、相手が誰で何用かの理解をするまで問答が続いて、『しばらく待ってほしい』とのこととなった。ここまで、10分は経過。
 5分ほど、たってようやく開錠音とともに勢いよくドアが開いた。
 姿を現したのは如何にも寝起きといった、まだごく若い勝ち気そうな女であった。
背はやや低めであるが引き締まった体つきがスエット越しでも男には分かる。頭髪は俗にいうおかっぱ頭であった。幼くみえるが20は過ぎており、そして学生ではない雰囲気である。何ともいえない匂いを醸し出している女であった。ドアは閉じるがロックはしないのが決まりである。それをチラッと見て「どうぞ」とつぶやいて女は奥に下がった。改めて名乗りを上げ、「おじゃまします」と、靴を揃えて板の間に上がった。

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