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訪問 パティシエSana
第5章 新しいSana
 夜明けはまだ間があった。薄明りさえない暗い道を靴音も軽やかにSanaは職場に向かった。今日もノーパンで小股をすりすり、もみもみ楽しん出かけた。が早朝なので見せるギャラリーはいなかった。辺りには誰もいない。いないのをいいことに鈴の音を体から発している。
 りん、りん、りん。
 パティシエはアクセサリー禁止なので大丈夫ではないのを知っているSanaである。
朝早い職業のパティシエなのにさらに早く出勤して、外すつもりなのであった。昨晩頑張って離着、装着の練習を真剣にしたSanaであった。
 職場に這入ってロッカーで着替える前にトイレで名残惜しんでマロンクリップとニップクリップを外した。外すまえに電動歯ブラシを取り出して自慰をしてしっかり逝った。
 いやいやショーツを履いて、もごもごしながらロッカーに向かった。その時声を掛けられた。
「早苗さん、具合はどうですか。もう大丈夫ですか」
振り返ったら滅多に会うことがないオーナー社長の林であった。
にっこり笑って、
「ありがとうございます。すっかり良くなりました。迷惑をおかけしました」と頭を下げた。そして、すーと戻した立ち姿に驚く林であった。林は見惚れてしまって、どぎまぎして辛うじて、
「体に気を付けて、頑張ってください」とありきたりなことを言って目を伏せた。なぜが赤面したのである。著名人か女優さんにある威圧を感じた。そして、劣等感さえ自身に生まれたのであった。Sanaは林社長が事務所に向かって角をまがって見えなくなるまで見送ると踵を返してロッカー向かった。
 
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