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フレックスタイム
第1章 午前7時の女
社長は、今夜は付き合いでお酒飲んだから、
このままお茶を飲みたいというので、
二煎目の焙じ茶を淹れて、
ソファに座った。


「あのさ、襲ったりしないから、
隣に座ってくれる?
小さい声で話したい。
ずっと会社とかでは、デカイ声出してるから、
家くらい、静かに話したいんだよね」と言うので、
隣に座った。


確かに社長は声が大きい印象だ。
無理してそうしてるのかと、初めて気づいた。


「佐藤さんの上司と話をしたよ。
凄い英語力なんだってね?
おまけに、フランス語と中国語もだって?
主に翻訳。
でもオンライン会議や来客あると同時通訳もしてるって聞いた」


「まあ、そうですね」


「中途採用だと思って履歴書みたら、
大学出て、就職してなくて、
うちの採用試験受けて入社して、
うちが1社目ってなってた」


「大学出てすぐに結婚したんです。
だから、新卒で就職しなかった。
卒業する時、妊娠してたから、
入社予定だった会社もお断りすることになっちゃって」


「ふーん。
で、前職主婦って言ったのか。
今は主婦じゃないの?
一人暮らしっぽい部屋だったよね?」


「夫も子供も…今は居ません」


「ふーん。
なんで、離婚?
あ、ごめん。
プライベートなことだから、訊くべきじゃないね」


「ま、そうですね。
話したくもないし」


「淋しくないの?
子供に会えなくて」


私はグッと涙を堪えて、
手を握り締めて、
何かを言おうと思ったけど、
声が出なかった。

随分前のことだと思ってるのに、
やっぱりまだ、乗り越えられてないようだった。


身体が震えてしまう。
グラリと身体が揺れる。
目眩もして、座ってることも出来なくなる。


社長は慌てて、
私を支えるように抱き締める。

心臓の鼓動が止まってしまえば良いのにとさえ思う。


そんな私を、
社長は黙って抱き締めたまま、
背中と髪をゆっくり撫でてくれた。


暫くすると、
なんだか重たさを感じて、
そのまま私は押し倒されてしまって、
社長を見ると、
疲れ果てた社長は、既にスヤスヤと眠っていた。

寝顔は、ケンに似ている感じはしなかった。
ママ似なのかな?


まあ、良いか?
と思って、そのまま、重たいなと思いながら、
大きなソファで社長と寝ることにした。
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