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フレックスタイム
第3章 秘書室の女
金曜日の株主総会までは、その週はその件を中心に動いている感じだった。

そんな週に人間ドック入れるのも、
面白いなと思ったけど、
伊藤室長と一緒だし、何か理由があるのだろうとも思った。


合間に前の部署のパソコンを綺麗にしてシステムの方に返却した。
以前のデスクも片付けて、
ちょっとしたお菓子と小物を添えて、
部署でご一緒してた方に挨拶出来た。


「佐藤さん、すっかり雰囲気変わりましたよね?」

「眼鏡とマスク外したら、
そんなに美人だなんて…漫画みたいですね」

「秘書って感じ、半端ないです」

なんてことを、元同僚達から言われて、
困惑してしまった。


また、金曜日の夕方には、
退職する田中さんに、
プレゼントも渡せた。

ご主人がアメリカ人と聞いたので、
日本の老舗の真珠ブランドの写真立てにしてみた。 


そして、お局と言われている池田さんには、
ずっと軽く無視されたままだった。
挨拶も欠かさずして、
話し掛けたりもするけど、
チラリと見て、そのままパソコンに向かうか電話対応されてしまう連続だった。



そんな感じで、あっという間に1週間が終わった。

こんなので、私…会社の役に立っているのだろうか?

こんなので、
秘書って言えるの?


取り敢えず、格好は秘書っぽくはなってる。
でも、何一つ、
やれていることはないように思えてしまう。


そういう意味で、
この秘書室の中で、
真の秘書は伊藤室長1人だと思った。


格好だけではなく、
秘書室の顔になれるのかな?

伊藤室長の代わりにとか言われたけど、
そんなものに、なれるのかな?

考えれば考えるほど難しく思えた。



そして、会社ではなく、
ご自宅での社長とのことが…
これからどうなるのかも、
考えがまとまらなかった。


好きと言われる心地良さ。
ハグされたり、キスされたりしても、
怖くない。
というより、寧ろ、頭の中がほわんとするような気持ち良さを感じていること。

これって…
社長に恋してるってことなのかな?

それとも、ケンが可愛くて、愛おしくて…
心の奥でなくしたものの代わりのように思っているから、
一緒に居たいのかな?


私の中では、
まだ、整理がついていなかった。
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