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フレックスタイム
第6章 婚約、そして初めての夜
ランチは簡単に、
サラダとサンドイッチとスープ、それにフルーツにした。


午後、やって来た古川さんは、
ふっくらとした年配の女性で、
お母様が嫁入りしてこの家に来た頃から仕えていたそうだ。


「ナニー、戻ってきてくれたの?」と、
ケンが喜んで纏わりついていた。


「古川さん。
こちらは佐藤百合さん。
俺の婚約者で、会社で秘書をやって貰ってる。
家のことや、ケンの面倒も見てもらってきたけど、
仕事の分量が増えることになるので、
古川さんには以前のように、
家事やケンのこと、お願いしたいと思ってる。
どうかお願いします」と言った。


「古川さん、初めまして。
どうぞ宜しくお願いします。
お母様や翔吾さんのお好きなお料理とか、
合間に是非、教えてくださいね?
宜しくお願い致します」と頭を下げると、

「まあ、奥様!!
おぼっちゃまが、ようやく素敵なお嫁様を連れて来てくれたようですね?
これなら安心です」と言った。


そして、古川さんといくつか家事のことで話も出来た。


食事は、朝食とケンのお弁当は、
なるべく私が作りたいということ。
平日のランチはお母様がお一人になってしまうのでお願いしたいこと。
平日の夕食も、私は仕事の場合があるので、
古川さんにお願いすることになる。
土日くらいは、古川さんにゆっくりしていただきたいので、
なるべく私が料理するので、
良かったらお料理を教えて欲しいことを話した。


また、浴室は、
1階をお母様と古川さんで使っていただき、
2階を私達が使うので、
お掃除なども上と下で分担しますと伝えた。
そして、仕事が立て込んでしまい、行き届かない時は、
助けて欲しいこともお願いした。


ケンの幼稚園のお迎えも、
お母様か古川さんになるし、
私達が帰宅するまで、
ケンの面倒を見て貰うことも伝えると、
本当に喜んでくれていた。


翌日、百貨店まで3人でのんびり歩いて行き、
水着を買った。
ケンと翔吾さんはシンプルな紺の水着にしたので、
私もと言うと、
スクール水着みたいだと言われて、
華やかな柄のものとお揃いの羽織りもの、
それとシンプルだけど少し形がセクシーな黒い水着を買った。


「プール行くの、楽しみだな?」と、
翔吾さんがウキウキしているようだった。
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