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世界で一番身近な女
第12章 絶倫の目覚め

母と息子が激しいセックスを繰り広げているとも知らず、姉の紗希が帰宅した。
彼氏の正樹とラブホテルでたっぷりと愛し合うつもりだったのだが、どうにも勃起がイマイチで紗希は不完全燃焼だった。

「どうしちゃったのよ」

「ごめん…卒論に手間取って徹夜続きだから…」

言い訳なんて無用だわ!
男ならば女が求めている時ぐらいカチカチにしてみせなさいよ!

家まで送るよという正樹を無視して
紗希は一人でタクシーで帰って来たのだった。

『何よ!女の一人や二人、逝かせられないなんて情けない男だわ!』

さっさとシャワーで汗を流して寝ちゃおうっと…

そう思って着替えを用意するために二階にあがったら、弟の大介の部屋から悩ましい声が聞こえてきた。

『やだ…あの子ったら彼女でも連れ込んでセックスしてるのかしら…』

弟の大介と一緒に両親の寝室を覗いた時の興奮がよみがえる。

「ちょっとだけ…ちょっとだけだから…」

生で愛の営みを盗み見する醍醐味を覚えてしまった紗希は大介の部屋のドアノブに手をかけて、音を立てないようにゆっくりと開いた。

頭を突っ込むだけのスペースを確保すると
『どんな彼女をつれこんでいるのかしら?』と
ワクワクしながら覗き込む。

「ああぁ~ん…いやぁ~ん…」

女の艶かしい声がライブとして紗希の耳に届く。

『あら?意外と年上のような感じだわ?』

女の年齢はあえぎ声にあらわれる。
そのあえぎ声は紛れもなく年上の女であることを紗希は感じた。
だが、次の瞬間、紗希はわが耳を疑う台詞を聞いてしまう。

「ううう!希美枝、とても具合のいいおま○こだぁ~!」

「気持ちいい?お母さんのおま○こ、どの女よりも気持ちいい?」

希美枝…って…お母さん?!
大介に抱かれている女も確かに「お母さん」って言ったわ!!

紗希は事の真相を確かめようと
ドアを大きく開いて大介の部屋に侵入した。



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