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Love is GAME
第1章 コイントス
京太郎だって、本気の恋愛を望んでいる訳じゃない。
「どうやって、繋ぎ止めておこうか。」
結婚に二の足を踏むのだったら、”付き合う”しかない?
この私が?
私は私を鼻で笑った。
京太郎との情事は、いつもその日に決まる。
「松尾さん。これ、ファイリングしてくれるかな。」
「分かりました、菊池主任。」
会社では、名字で呼び合う決まり。
誰にもバレていない、秘密の関係。
それだけで、ワクワクしてくる。
そして、京太郎は付箋をそっと貼っていく。
”今日、18:30にいつものホテルで”
それを見て、私はシュレッダーにその付箋を入れる。
私達のコンタクトは、それだけ。
それだけがいい。
電話とか、メールとか、Lineとか。
全部、嘘だもの。
「どうやって、繋ぎ止めておこうか。」
結婚に二の足を踏むのだったら、”付き合う”しかない?
この私が?
私は私を鼻で笑った。
京太郎との情事は、いつもその日に決まる。
「松尾さん。これ、ファイリングしてくれるかな。」
「分かりました、菊池主任。」
会社では、名字で呼び合う決まり。
誰にもバレていない、秘密の関係。
それだけで、ワクワクしてくる。
そして、京太郎は付箋をそっと貼っていく。
”今日、18:30にいつものホテルで”
それを見て、私はシュレッダーにその付箋を入れる。
私達のコンタクトは、それだけ。
それだけがいい。
電話とか、メールとか、Lineとか。
全部、嘘だもの。