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カクテル好きな女たち
第7章 ナイトクラブのママ
また売り上げが落ちたわ…
原因はわかっている。
近くに大きなナイトクラブが開店して
若い子をゴッソリ引き抜かれたからだわ…
ここはひとつ例のバーの
マスターの「あげちん」で
運気をアップさせてもらわなきゃ…
あ、でも、マスターは
引退しちゃったんだっけ…
二代目のマスターが
お店を切り盛りしてるというけど
その男も「あげちん」かしら。
私は園川 梓。
もちろん源氏名だけどね。
私は藁にもすがるつもりでマスターが変わった
例のバーに行ってみることにしました。
「いらっしゃいませ」
私がバーに入っていくと冴えない男が
カウンターの中でグラスを拭いていました。
『期待薄だわね』
こんな冴えない男が「あげちん」の訳はないわ
がっかりしたけど、
ここまで来たんだもの少し呑んで帰ろう…
「マスター、とびっきり強いのを頂戴」
そのようにオーダーすると、
チラッとこちらを見て
スッと一杯のグラスを出してきました。
「ウォッカのストレートです、
あいにくと当店では
それ以上強いお酒はありませんので」
『まあ!ストレートで呑めというの?
いいわ、呑んでやろうじゃない』
私はグッと一息で飲み干しました。
けほっ、けほっ!喉が妬けると共に
激しくむせかえってしまいました。
「お口直しにこちらをどうぞ。
ピーチフィズです」
まあ、こんな甘ったるいもの呑めないわよ。
でも、一口呑んでみると、
とても美味しかったんです。
原因はわかっている。
近くに大きなナイトクラブが開店して
若い子をゴッソリ引き抜かれたからだわ…
ここはひとつ例のバーの
マスターの「あげちん」で
運気をアップさせてもらわなきゃ…
あ、でも、マスターは
引退しちゃったんだっけ…
二代目のマスターが
お店を切り盛りしてるというけど
その男も「あげちん」かしら。
私は園川 梓。
もちろん源氏名だけどね。
私は藁にもすがるつもりでマスターが変わった
例のバーに行ってみることにしました。
「いらっしゃいませ」
私がバーに入っていくと冴えない男が
カウンターの中でグラスを拭いていました。
『期待薄だわね』
こんな冴えない男が「あげちん」の訳はないわ
がっかりしたけど、
ここまで来たんだもの少し呑んで帰ろう…
「マスター、とびっきり強いのを頂戴」
そのようにオーダーすると、
チラッとこちらを見て
スッと一杯のグラスを出してきました。
「ウォッカのストレートです、
あいにくと当店では
それ以上強いお酒はありませんので」
『まあ!ストレートで呑めというの?
いいわ、呑んでやろうじゃない』
私はグッと一息で飲み干しました。
けほっ、けほっ!喉が妬けると共に
激しくむせかえってしまいました。
「お口直しにこちらをどうぞ。
ピーチフィズです」
まあ、こんな甘ったるいもの呑めないわよ。
でも、一口呑んでみると、
とても美味しかったんです。