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カクテル好きな女たち
第7章 ナイトクラブのママ
「こんなおばさんを抱けるの?」

「はて?おばさんなんて
どこにも見当たりませんが…
ここにいるのは美しい淑女の貴女だけですけど」


お世辞でも美しいと言われれば嬉しいものです。

私は彼の前にひざまずいて男のベルトを外し、
ズボンとパンツを同時に下ろしました。

目に飛び込んできた逞しいイチモツ。

それはそれは見事に上昇カーブを描き、
手でグッと下に向けなければ
頬張れない角度でした。

下半身を私に預けながら
彼は上着を脱ぎ裸を私に見せます。

少しだけお腹が出てるけど、
それなりに見映えのする体でした。


「貴女も脱がしてあげたいけど、
恥ずかしながら帯の解き方がわからなくて…」

マスターは焦れったそうにそう言いました。

ワンタッチ帯が流行ってますけど、
ナイトクラブのママとして
それは絶対に使用してはいけないと
自負していました。


「いいわ、この際覚えるといいわ」

私は帯留めの紐に指を掛けて
ゆっくりと脱衣する様子を
マスターに見せてやりました。

その真摯な眼差しが可笑しくて…

店内には帯を解くシュルシュルという
衣擦れの音が響きます。

高価な着物だから
本当は衣紋掛けに吊るしたかったけど
無い物ねだりをするわけにはいきません。

ある程度シワにならないように畳むと、
待ってましたとばかりにマスターが
抱きついて来ました。
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