この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
カクテル好きな女たち
第10章 元マスターの愛人
あの店を任されて半年、
私は初めてオーナー宅にお邪魔した。
この半年、不休で働いてきたが
近頃はアチラの勃ち具合が芳しくなく
2,3日の休業をしてもよいか
お伺いをたてにきたのだ。
「久しぶりですね
なかなか繁盛しているのは
人づてに聞いておりますよ」
オーナーはにこやかに私を迎えた。
「まあ、繁盛と申しますか客は来ますが
売り上げが伸びないのが玉に瑕ですが」
恐縮すると
「いやいや、儲けなどなくてもいいんです
世の女性が幸せを感じてくれれば
それでいいのだから」
そうこうするうちに
一人の女性がお茶を運んできた。
「いい機会だから紹介しよう。
彼女は珠代と言って
私の身の回りの世話をしてくれてます。
珠代、こちらの男性が
店を引き継いでくれた太田秀一君だ」
私は居ずまいを正して
「太田です」と挨拶をした。
娘さんだろうか?
左手の薬指にリングがないところを見ると
未婚なのだろうと思えた。
「この子は私が女にしてやったんだ
以来、ここに住み着いて
私から離れようともしない」
自慢なのか嘆きなのか
オーナーは自嘲気味に笑った。
つまり…内縁関係ですか?
彼女が下がった後、
不躾だと思いながらストレートに聞いてみた。
私は初めてオーナー宅にお邪魔した。
この半年、不休で働いてきたが
近頃はアチラの勃ち具合が芳しくなく
2,3日の休業をしてもよいか
お伺いをたてにきたのだ。
「久しぶりですね
なかなか繁盛しているのは
人づてに聞いておりますよ」
オーナーはにこやかに私を迎えた。
「まあ、繁盛と申しますか客は来ますが
売り上げが伸びないのが玉に瑕ですが」
恐縮すると
「いやいや、儲けなどなくてもいいんです
世の女性が幸せを感じてくれれば
それでいいのだから」
そうこうするうちに
一人の女性がお茶を運んできた。
「いい機会だから紹介しよう。
彼女は珠代と言って
私の身の回りの世話をしてくれてます。
珠代、こちらの男性が
店を引き継いでくれた太田秀一君だ」
私は居ずまいを正して
「太田です」と挨拶をした。
娘さんだろうか?
左手の薬指にリングがないところを見ると
未婚なのだろうと思えた。
「この子は私が女にしてやったんだ
以来、ここに住み着いて
私から離れようともしない」
自慢なのか嘆きなのか
オーナーは自嘲気味に笑った。
つまり…内縁関係ですか?
彼女が下がった後、
不躾だと思いながらストレートに聞いてみた。